setLandscapeMode

シンタックス:  setLandscapeMode document, trueOrFalse

このコマンドは PrintOMatic ドキュメントの印刷方向を縦横に切り替えます。このコマンドはドキュメント全体の座標系を変更するため、 setLandscapeMode をコールするときにドキュメントの中身があってはいけません。 念のため前もってドキュメントをリセットしてもよいでしょう。

Windows では、このコマンドは非常にストレートに動作します:つまりコールすれば印刷方向が変わります。

残念ながら Macintosh では話がまったく違います。Mac で印刷方向を変える唯一の安全な方法は、ページ設定ダイアログを表示してユーザに手動で選択してもらうことです。しかし、Word のような通常のアプリケーションでページ設定ダイアログを表示するのは良いですが、ことマルチメディア製品に関してはそうも言えない事情がよくあります。

これを解決するため Macintosh 版 PrintOMatic は「プリンタデータベース」に頼っています。ここには最も一般的な Macintosh プリンタ用の印刷方向に関するデフォルト設定を保存しています。このプリンタデータベースは、PrintOMatic Xtra と同一ファイル内の「PHDL」リソースのセットで構成されています。Macintosh 版 PrintOMatic の setLandscapeMode コマンドはこのデータベースを利用します。

現在選択されているプリンタがプリンタデータベースから見つからなかった場合、ユーザに手動で印刷方向のデフォルト設定を作成するよう求めます。その設定は保存され、データベースに追加されます。この処理は不明なプリンタで setLandscapeMode を使ったときに PrintOMatic が自動的に表示する一連のダイアログを通して行われます。

これらユーザ設定によるプリンタデータベースの「カスタムエントリー」 は、ユーザのハードディスクの初期設定フォルダ内にある「PrintOMatic Preferences」というファイルに保存されます。 同一のコンピュータで同一のプリンタが選択されていれば、次に setLandscapeMode をコールしたときにわずらわしいダイアログは表示されません。

この「プリンタデータベース」が存在することで、Macintosh で印刷方向を変えるときは拡大縮小やフォントの置き換えといったすべてのページ設定もデータベースのものに戻ってしまいます。setLandscapeMode をコールする前にユーザがこれらの設定を(doPageSetup のコール中に)変更した場合は重要なことです。