appendFile

シンタックス:  appendFile document, fileName [, ... , autoAppend ]

appendFile コマンドは PrintOMatic ドキュメント のカレント「フレーム」に一つまたは複数のテキストおよびグラフィックファイルを追加します。ドキュメントにカレントフレームが存在しない場合、PrintOMatic Xtra は「デフォルト」フレームを作ろうとします。 デフォルトフレームはページの幅と高さから現在設定されているマージンを差し引いたサイズになります。

パラメータ autoAppend の詳しい使い方については append コマンドをご覧ください。

appendFile は次のファイルフォーマットをサポートしています。ファイルの実際のフォーマットは appendFile コマンドが自動判別します。

ファイルのタイプ コメント

プレーンテキスト DOS の LF キャラクタをもつ、またはもたない通常の ASCII フォーマットテキスト
 
書式付きテキスト シンプルテキストで作成したファイル等、「 styl 」リソースをもつ Macintosh の ASCII テキスト
 
EPS プレビューイメージをもつ、またはもたない EPS( Encapsulated PostScript )ファイル
 
PICT Macintosh の PICT フォーマットファイル(Windows ではラスター画像の PICT ファイルのみサポート)
 
BMP あらゆる色深度の BMP ファイル(Windows のみ)

EPS ファイルの印刷について

すべてのタイプのプリンタで確実に動作する印刷処理が必要なときは EPS ファイルの使用を避けてください。Macintosh と Windows PC に接続された一般的なプリンタの多くは PostScript 印刷をサポートしていません。そのようなプリンタで出力した結果は低解像度のビットマップになったり、枠で置き換えられてしまったり、何も印刷されない等さまざまです。

もっともこの注意には従わない判断をすることもあるでしょうから、結果を良くするチップスを挙げておきます。

EPS ファイルを書き出すアプリケーションの多くは「ASCII」または「バイナリ」フォーマットでファイルを作成できます。PrintOMatic ではバイナリよりも ASCII フォーマットの PostScript ファイルのほうが断然確実に印刷できます。バイナリの PostScript ファイルでもきれいに印刷できる環境はありますが、ある種のプリンタ接続はバイナリの PostScript に対する処理がとても貧弱です。特に XON/XOFF フローコントロールを使うシリアル接続のプリンタはバイナリデータをフローコントロールコードと勘違いして、ひどい文字化けや印刷ジョブのクラッシュを引き起こします。

PostScript ファイルの中には「バウンディングボックス」情報をもっていないものがあります。とりわけ LaserWriter ドライバの「ファイルに印刷」機能を使って作成されたものがそうです。PrintOMatic は PostScript イメージのサイズを判断してページに配置するためにバウンディングボックス情報を必要とするため、この情報が見つからなければエラーを発生させます。

テキストエディタを使って PostScript ファイルにバウンディングボックス情報を手動で追加することができます。ファイルのはじめにある !%PS-Adobe-3.0 と %%EndComments 行のあいだのどこかに次の1行を追加してください。「x」と「y」の値はページの幅と高さ(ポイント単位)に置き換えてください:
%%BoundingBox: 0 0 x y
最後に、PostScript はプログラミング言語であり幅広い機能を備えているということに留意してください。その中にはプリンタが違えばサポートのしかたも違うものもあります。それが原因で EPS ファイルは PICT や BMP といった他のフォーマットに比べて印刷エラーを起こしやすかったり、互換性が低いのです。これも、可能な限り EPS の使用を避けるもっともな理由のひとつです。